Vol. 5 からだよろこぶイラリ飯 芒種編が届きました!

2025年6月5日

芒種

早いもので、今年ももうすぐ折り返し。「元気で健康で過ごしたい、栄養面の知識や最新の美容も取り入れて今年こそ変わりたい。仕事にプライベートに、気持ちもからだも丸ごと、全身で充実させたい」と思い立ってから半年になろうとしています。スタートを切ってから今までを振り返る、そしてこれからを見通すにはベストな6月。容赦なく徐々に上がっていく気温に負けない元気なからだと気持ちをキープすることも、この時期の課題でもあります。そんなことも念頭において、この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な素材。雨のち曇りな6月、からだと栄養面で何が今できるか考えてみたいと思います。

この時期(今)とりたい健康美素材はこれ!

立ち込める雨雲を他所目に、紫外線が強まる6月。紫外線対策を考えた時、外服的にも内服的にも、今年はどうしようかと思う頃です。暑さ本番の直前という6月、今からできることはなんだろう。UVクリーム、美白、保湿、栄養補給、大袈裟な対策はまだ先でも、先ずは今、できることをしたい。そして夏の始まりはやっぱり元気にいきたい。だから今欲しいのは、気持ちも体調もあがるような、健康で美的要素を含むごはん。そう考えた時、筆頭に先ず浮かんだのが「トマト」。最大の旬を迎えるちょっと前。まだ⻘さも残すようなトマトが持つ成分、【リコピン】に注目したいと思います。

トマトで抗酸化対策?

トマトは「リコピン」と呼ばれる抗酸化作用を持つ成分を含んでいます。このリコピンには活性酸素を消去する力や、紫外線による肌の赤みや色素沈着などの皮膚ダメージを予防、軽減する効果が期待できるということが分かっています。活性酸素とは、高い酸化力を持つ酸素のことを指します。活性酸素は体内に侵入した細菌を攻撃するなど私たちの体の中で大切な役割を担っていますが、ストレス、喫煙、飲酒、排気ガス、紫外線、電磁波、放射線といった様々な生活要因により、私たちのからだの中の活性酸素は必要以上に増加している状況に。体内の消去機能だけでは処理しきれなくなった活性酸素は遺伝子やたんぱく質を攻撃してしまうことで、生活習慣病などの疾病原因になると考えられているのです。この活性酸素を消去する力、抗酸化力が強い性質を持つのがリコピンです。

今、作りたい!今月イラリ飯

「ファルシ」は、フランス語で「詰める」の意味です。 日本ではピーマンの肉詰めがおなじみですが、フランスではトマトにお肉を詰めます。 トマトのファルシは夏に旬を迎えるトマトをまるごと楽しめる一品で、ワインもご飯も進みます。トマトはもともと大好き。食材的にも、春も夏の秋も冬も食べたいNo.1かもしれません。今月は調理工程も割と簡単で、作り置きにも最高、抗酸化作用も期待できて、熱った体温をスンと下げることもできる。まさに、今、作りたいごはん。私の定番イタリアンでもある「トマトのファルシ」をお伝えします。

【トマトのファルシ】

トマト 4個

<詰め物>
シーチキン 2/3缶
玉ねぎ微塵切り 1/4個
マヨネーズ 大さじ2と1/2
ブラックペッパー 少々

<ソース>
マヨネーズ 大さじ2
ケチャップ 大さじ2
酢 小さじ2
きび糖 小さじ2
塩胡椒 少々

①トマトを湯むきする(熱湯に30秒、すぐ冷水)。
②1時間ほどトマトを冷やす。
③下手を少し深くくり抜いて、中に具を詰める。 
④器に盛り、ソースをかける。

こんなワインシーンに合う!

今月のイラリ飯、ワインを合わせるなら泡か白!よく冷えたトマトとソースに、キンと冷えたワインの合わせが、6月の湿度を爽やかに吹き飛ばします。

 


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。


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