【それ、ワインの非常識かも】
「赤ワインは常温」が正解? 実は日本では冷やした方がおいしいんです

「赤ワインは常温、白ワインは冷やして飲む。」
ワイン好きなら、一度は聞いたことがあるこの話。
でも、その常識。日本では少し事情が違うかもしれません。
イラリ専属ソムリエ・次郎さんに、今回は、「赤ワインの適温」について伺いました。

-赤ワインって常温で飲むものじゃないんですか?
編集部:
ワインの基本知識として、「赤ワインは常温、白ワインは冷やす」って覚えていました。
違うんですか?
ソムリエ等々力次郎さん:
はい、それは今となっては少し誤解を生みやすい表現ですね。
実は「赤ワインは常温」というのは、ヨーロッパの気候を前提にした話なんです。
🍷 次郎メモ
「赤ワインは常温」の“常温”は、日本の室温ではなく、ヨーロッパの室温のこと。
-ヨーロッパの常温と日本の常温は違う?
編集部:
確かに、日本の夏の室温ってかなり高いですよね…。
次郎さん:
この考え方が生まれたヨーロッパは、比較的乾燥していて、建物の中もひんやりしています。
一方、日本の夏は30℃を超えることも珍しくありません。
その環境で赤ワインを常温に置いておくと、少し温まりすぎてしまうんです。
-温かいと何が起きるんですか?
編集部:
温度が高いと、ワインにはどんな影響があるんでしょう?
次郎さん:
果実味やアルコール感が前面に出てしまい、本来あるはずの酸味やバランスがぼやけてしまいます。
せっかくのワインが、少し重たく感じてしまうこともありますね。
🍷 次郎メモ
赤ワインが温かすぎると…
✔ 果実味が強く出すぎる
✔ アルコール感が目立つ
✔ 酸味がぼやける
結果として、ワイン本来のバランスが崩れてしまうことも。

-じゃあ、日本ではどれくらい冷やせばいいんですか?
編集部:
なるほど…。
では、日本ではどのくらいの温度で飲むのがおすすめですか?
次郎さん:
赤ワインの適温は一般的に10〜18℃くらい。
特に日本の春から夏にかけては、13℃前後から飲み始めるのがおすすめです。
-思ったより冷たいですね!
編集部:
もっと室温に近いイメージでした。
次郎さん:
実はワインって、グラスに注いだ瞬間からどんどん温度が上がるんです。
だから少しひんやりした状態からスタートするくらいがちょうどいい。
飲み進めるうちに香りも開いてきて、変化も楽しめます。
🍷 次郎メモ
日本の春夏なら、赤ワインは「少しひんやり」が正解。
冷蔵庫で20〜30分ほど冷やしてから飲むのもおすすめです。
-逆に冷やしすぎは?
編集部:
では、冷やせば冷やすほど良いわけではないんですね。
次郎さん:
その通りです。冷やしすぎると今度は香りが閉じてしまいます。
赤ワインの魅力でもある複雑な香りや余韻が感じにくくなってしまうので、 「冷たすぎない」がポイントですね。

編集部より
「赤ワイン=常温」
当たり前だと思っていたことも、実は国や気候によって変わるもの。
今年の夏はぜひ、いつもより少しだけ冷やした赤ワインを試してみてください。
きっと、「こんなに飲みやすかったんだ」と新しい発見があるはずです。
ワインは、知るほどに面白い。
そんな魅力をまたひとつ教えてもらいました!🍷