大暑・獅子座の季節（22July）

真夏の太陽が世界を祝福しているかのような“セレンディピティ”あふれる獅子座の季節！

その太陽に付き添うように8ハウス（贈与）に並ぶ獅子座の水星と金星は、幼い頃に公園で体験した「何かに夢中になる」という時間の楽しみ方を思い出させてくれるかもしれません。

セレンディピティ（偶察力）には「偶然の幸運な出合いによって得られる予想外の発見」という意味がありますが、そこには予測不可能な未来に対する受け身の姿勢ではなく、ごく当たり前のように感じる日常の、偶然のようなきっかけのなかにワクワクする必然を見出し自分のものにしていく、クリエイティブな積極性も含まれています。

獅子座の星々と調和的な牡羊座キロン（傷と治癒）とドラゴンヘッド（魂の指標）、6ハウス （労働と管理）の木星と2ハウス（所有と収入）月のサポートも手伝って、私たち一人一人がストレスなく実力を発揮出来るスタイルが浮かび上がって来そうです。

自身の限界や困難に思えていた課題について新鮮な視点から捉え直してみることで、新しい解決方法を見出していけるようなポジティブな流れも示されています。

「幼いころ感じることが出来ていた記憶の奥の魔法のような時間の楽しみ方を思い出してみよう！」そんな星々のメッセージも聴こえてきそうです。

“星占い”と言えば、太陽星座をもとに12星座別に振り分けるスタイルが定着していますが、本来は一人一人の出生天宮図からリーディングしていくことで、過去の意味や未来からの流れの受け止め方、イマココで大切にすべきポイントなど、示唆に富んだアドバイスを得ることが出来ます。

一説によれば太陽星座をちゃんと生かしている人生は稀だとか、両親や家族との関係性や価値観のなかで刷り込まれてきた「月」のペルソナ的要素や、小学校に上がる頃から思春期にかけての周囲との対話や順応の中で起動してきた「水星」のコミュ力と思考癖、異性や流行に興味を示し、自身の進路に真剣に向き合い始めると共に磨き始めた「金星」の感受力、加えて社会性を司る火星・木星・土星、同時代的な出来事や背後の共通無意識にも通じる天王星・海王星・冥王星、これら多層多面とも言える複雑さのなかで「私」という輪郭が形成されていて、「自分探しは幻想探し」とか「お互いの投影のなかで不確かな関係性の揺らぎを体験している」とか、様々なニュアンスが付きまといます。

大暑（7月22日）から処暑（8月22日）にかけて、太陽星座としての「私」の在り方と気付きについて、豊かな閃きが降り注ぐ、ギフトに満ちたタイミングといえるでしょう。

「星々の語らい」では、日本の中心地とされている東京から観た星々の配置を二十四節気に合わせて作図し、リーディングしています。

12星座別という区別ではなく「何かのご縁で、この記事を目にしていただく方々限定」というイラリでの出会いを介したシンクロニシティーを感じながらメッセージを綴っています。

「占う」というニュアンスに付きものな暗示や依存、観る人観られる人といった非対称な関係ではなく、星々から降り注ぐ旬の叡智のようなものをこれからもシェアして行きたいと思います。

イズモアリタ（MASAFUMI ARITA）

星の神話とタロットの図象
／伝承叡智の研究
テキスタイル＆グラフィック
／デザイナー

プロフィール：
星とタロットの図案家として 未発掘の心象シンボルと無意識の同時代カルチャーをスケッチしている。2004年より世田谷ものづくり学校にアトリエを構え、コンバースシューズやヤコブセンのチェアをはじめ、BEAMS、IDEE、CIBONE、サザビー、ほぼ日、JTB、伊勢丹BPQC、高島屋、等で様々なプロダクトを発表してきた。近年は、独自の縄文＆出雲的な感性と星々との呼応から制作活動を展開。古代の伝承から同時代のものまで古今東西の文化に詳しく、ゼロ歳からのワークショップ、美術大学で造型指導も行っている。

イズモアリタ lit.link
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