Vol. 4 からだよろこぶイラリ飯 立夏編が届きました!

2025年5月5日

立夏

5月です。吹く風も花も、春真っ只中という感じですが、暦の上では早くも夏。 立夏というだけあって、ぐんぐん上がる気温に負けない元気、体力、紫外線対策、栄養補給が本気で気になりだす時期がやってきました。毎年この時期は、本格的な暑さが到来する前の準備運動というイメージ。この夏はどうしていこうだとか、栄養面やごはんの摂取に関するスイッチがオンになる、初夏に向かって意識が日々シフトチェンジする時期だと感じています。

そんなことも念頭において、この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な素材。日に日に上がる気温を横目に、からだと栄養面で何が今できるか考えてみたいと思います。

この時期(今)とりたい健康美食材はこれ!

4月の中旬から5月頭は、新玉ねぎが元気。この時期、期間限定で新玉ねぎの水分量はマックス、生でも加熱しても、弾けんばかりのおいしさなのです。毎年この時期、いてもたってもいられず作ってしまう、新玉ねぎが主役の、私のとっておきのイラリ飯を今月はお伝えします。

なぜ新玉ねぎ?

玉ねぎには疲労回復、腸内環境の改善、不眠緩和、食欲増進など、からだに嬉しい作用がたくさんあります。そしてなんと言っても玉ねぎに含まれる硫化アリルは血液をサラサラにします。硫化アリルは加熱に弱い成分なので、硫化アリルをムダなく摂るなら生で食べるのがおすすめ。通常の玉ねぎだと生のままでは少し辛みもあるので、辛味も柔らかな新玉ねぎは最適と言えます。そして玉ねぎは、加熱することで通常は不可能な「まるごと」いただく、ということが可能になります。

新玉ねぎで夢みる!今月イラリ飯

玉ねぎを「まるごと」調理することで可能になる、夢のような今月のイラリ飯。一度作れば、そのシンプルな工程と大胆さに魅了されます。素材も新玉ねぎとパセリだけ。新玉ねぎを美味しくいただくのに、いろんな調理法があるとは言え、料理としてとても原始的で食べ応えある旬の一品だと思っています。新鮮な新玉ねぎを、鍋に投げ入れて、じわっと火を加えていくだけ。

【まるごと新玉ねぎのスープ】

新玉ねぎ 1個
チキンコンソメ 1個
黑胡椒 少々
パセリのみじん切り 少々
1 小鍋に500mlの水を入れ、コンソメと新玉ねぎを入れる。
2 (あれば)落とし蓋をして、中火で30分煮る。
3 器にとり、黑胡椒、パセリを振る。

新玉ねぎが柔らかくなり、スープの味もちょうど良くなったらOK

こんなワインシーンに合う!

新玉ねぎに限らず、じっくり炒めた香ばしくて甘みがある玉ねぎには、玉ねぎのコクや甘みを引き立てるロゼワインや、味わいを引き締める赤ワインがおすすめ。今月のイラリ飯、新玉ねぎのスープにバゲットを添えても最高です。爽やかな風に乗って、とっておきのワインタイムを。

 


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。


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