イラリ飯って、どんなごはんと聞かれたら、「からだに良くて美容にも効く、今、食べたいごはんです」と答えます。この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材とごはん。「いただきます」をより健康に、ごはんの時間が待ち遠しくなるイラリ飯へ、ようこそ。

Vol. 9  年の初めは朝ごはんの話で

2025年1月8日

朝ごはん、どうしてますか?朝ごはんは摂らない、入らない、軽くていい、いろいろありますが、私は朝ごはんはマスト、毎朝がとても楽しみなタイプです。朝には水分とタンパク質の補給を意識して摂取しています。

朝は脱水状態なので、果物をとることでも水分補給が可能です。私の肌の水分量は朝ごはんの果物でつくられていると断言できるほど。(今の時期ですと、やっぱり林檎!林檎は毎日いただきたい。)果物は食物繊維が豊富なので腸内環境が整うし抗酸化作用も期待できるので、抗酸化、細胞の衰えを立て直すのにも役立ちます。また、果物にはビタミンやミネラルが多く含まれているので、体内の代謝をスムーズにしてくれる効果があります。朝からだをすっきりさせるのに、果物は必須だと感じています。

それとタンパク質。朝起きたら私は高確率で卵を茹でます。朝食べて、おやつに食べてって感じで1日2個ぐらいいただきます。ご存知の通り、卵は最高にして最良の良質なタンパク質。私が朝に卵を摂りたい理由は山ほどありますが、なんといってもアミノ酸スコアは最高点の100です。アミノ酸スコアというのは、体内で合成することのできない9種類の必須アミノ酸が、からだの必要量に対してどのくらい含まれているかを0〜100の数値で表したものです。アミノ酸スコアが最高点の卵は特に優れたタンパク源であると言えますし、効率的なタンパク質の補給も狙えて腹持ちもいい。これほどの優秀さ、朝に摂らない選択肢はないと私は思っています。

具体的に、フルーツと卵で、朝ごはんをどうするか。
時間のない日は冷凍フルーツも大いに使って、ヨーグルトと合わせるだけ、通常は季節のフルーツをカットして茹で卵と一緒にサラダに、もっと余裕があれば果物はマリネにします。そんな感じでバリエーションを持つ。ピンとキリ、両方あっていいと思います。

果物やサラダというと春や初夏はみずみずしくて美味しいシーズンですが、空気がスンと下がる秋の初めから真冬のシーズンは果実感も味も実は際立ち、いつもより分かる気がしています。時間のない朝は、甘酒とフレッシュジュース(もしくは野菜ジュース)を合わせて朝ごはん替わりにすることも。甘酒とトマトジュースの組み合わせは、食べ過ぎてしまった翌日の栄養摂取にも良いです。


美容も食べものも、夜は余計なものは付けたくないし入れたくなくて、まっさらになりたい。夜のルーティンは少なくてその分、朝はしっかり。新しい年の始まりは食べることも美容も見直しのタイミング。からだも肌もきれいになれる時です。今年も朝ごはんから健康スイッチ、そして美容スイッチを入れてみたいと思います。

 

【甘酒トマトジュース】

甘酒.......200ml
トマトジュース......200m

 

1.甘酒とトマトジュースは、予め、ほどよく冷やしておく。

2.よく撹拌し、入れたてを飲む

 


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
健康的で肩ひじ張らない料理の提案、よりよく健やかに⽣きるためのライフスタイルを体現。⾷品メーカーや化粧品会社との商品開発、⾷と美容の企画をプロデュース。 コミュニティの場として料理教室を設け16年続けている。20代は公益財団法⼈に⼊社し芸術⽂化の助成に係る。その中で健康こそ財産だと確信して30代は美容と健康の道へ。⼥性誌を中⼼とした美容業界での活動とケータリングやレシピの提案など⾷まわりの活動をスタート。2015年には料理法や⾷の⽂献を深めるため⼥⼦栄養⼤学に⼊学、2017年卒業。2016年にリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。コスメをはじめ美容と食のディレクターとして活動している。