Vol.10 からだよろこぶイラリ飯 11月

2025年11月7日

11月 ⻑芋とわかめのグラタン

本格的な秋の到来で⾷欲も全開。今夜は何を⾷べようか考えるのが楽しい時期です。朝晩の空気もすっかり引き締まって肌寒くなってくると、そろそろオーブンを稼働したくなります。そんなこともあって今⽉はオーブンの稼働はじめに、とても古い友⼈のような、私がずっと前から作り続けるオーブン料理をご紹介します。
オーブン料理といえば、何となくカロリー⾼めで胃腸にも重ための料理が思い浮かぶと思います。ですがそんな想像や⼼配を遥かに超えた軽い⾷べ⼼地と後味で、私がそうだったように、このレシピを知ればきっとオーブン料理の概念が少しだけ変わると思います。先ず、ホワイトソースやミートソースを使わず、⾔ってしまえば⻑芋がグラタンのソースになっています。ヘルシーであっさりしているのにワインがすすむ!?やみつきグラタン。 

-レシピ-

⻑芋 400g
わかめ(⽔に戻したもの) 50g
⼩松菜、葱の⻘い部分など⻘菜(あれば)
にんにくペースト ⼩さじ1
シュレッドチーズ 30g
塩胡椒 少々
オリーブオイル 適宜
バター (器に塗りつける⽤)

① ⻑芋は⽪を剥き、擦りおろしおく。
② わかめは⽔に戻して切っておく。
③ オーブン⽫にバターを塗り付ける。
④ 擦りおろした⻑芋、わかめ、⼩松菜、にんにくペースト、塩胡椒を⼊れよく混ぜる。
⑤ バターを塗り付けた器に④を流し⼊れ、シュレッドチーズを乗せたら220℃で15分から20ぐらい焼く。

なんてことないシンプルな⼀⽫ですが、軽いワインから少しふくよかさを含むボリュームのあるワインまで、よく合ってくると思います。オーブン料理なのですが驚くほど軽いので、これにパンを添えたランチも最⾼ですし、夜なら前菜の次に持ってきていいぐらい。イラリ飯で私が⼤切にしている感覚がありまして、和でも洋でもないような、それに加えてどこかに嬉しい違和感があるような、そんな感覚をいつも探しています。このグラタンは遠い昔、私が料理の可能性に⽬覚めて、料理っていいなと⼼から感じた最初のレシピだったかもしれません。焼きたての熱々をいただくのが必須(だと⾔えるほど!)、ぜひ熱々を⾷べてみてください。


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。