Vol.4 夏のはじまりは⿂料理で

2024年8月10日

夏のはじまりは軽快にいきたい。とは⾔え、⽇に⽇に上がる気温と湿気、徐々に迫る紫外線。過酷な夏が来る前の準備と⼼構えは真剣勝負とも⾔えます。毎年この時期になると⾷べたい、常備素材など、今⽉は迷いなく夏を過ごすためのあれこれと、JUST GOHANをお届けします。

今年は猛暑の予報。勢いよく迫る湿気と暑さとどうしよう!暑いし今⽇はごはん作りたくない?そんな⽇もあって当たり前。⾷材を運んだり保たせたりするだけでも⼤変な時期です。⽤意する⼯程少なめ栄養多めを⽬指すのが賢明。料理教室と⼈を⾃宅に招くことを続けてきて思うのは、あれ?わたしこの時期、⿂料理が多いかも?

お刺⾝を筆頭に、夏の⿂は美味しい。そして私は真夏に⿂のグリルが定番でもあります。暑いのにグリルなの?

と思われるかもしれませんが、夏に旬を迎えるイサキ、鮎、タコ、スズキなどなど、頻繁にグリルします。真夏の⿂たちは原⾊の夏野菜たちとの相性も最⾼で、パプリカやカボチャは抗酸化ビタミンを多く含み熱することで吸収もよくなります。

⼤変なように⾒えて、真夏のグリルは鮮⿂と夏野菜、オリーブオイルを回しかけてオーブンに⼊れるだけ。ビールはもちろんスパークリング、⽩ワインともグッド!この時期の私の定番料理と⾔えます。とっさに来客が予定された⽇もグリル料理があれば⼤丈夫、⼿間暇かけなくても、来客シーンにも対応しうる⼀品が⽤意できてしまうのです。グリル調理は、付け合わせの野菜を何にするか、回しかけるオリーブオイルと塩胡椒の選択、この3点が全て。それ以外は考えなくてもいいと⾔えるほど。選択する際のポイントは以下になります。

・たくさんの種類の野菜も必要ないけどその時期⼀番勢いのあるもの

・オリーブオイルは産地の違いで、⻘さ、⾟味、果実味などまったく別もの

・塩は柔らかく岩塩でいくか、スモークされたものなのか、さっぱりと粗塩か

こんなちょっとした選択や意識がグリルの運命を握っていると考えています。

オリーブオイルに関しては、からだに肌にダイレクトに摂取できる美容液だと思っていることもあり⾷材の中ではお⾦のかけどころ。過酷な夏を元0気に、何よりごはんをおいしくフレッシュにいただくためにもオリーブオイルは⽋かせません。FDA(⽶国⾷品医薬品局)は毎⽇スプーン2杯のオリーブオイルを摂ることを推奨しています。

暑い夏も⼒に変える、そんなごはんで今⽇も乾杯!

真夏のグリル

 レシピ 

<材料>
イサキ(白身の魚ならなんでも)
いんげん
エシャロット
蓮根
京満願寺唐辛子
パプリカ(赤黄) 

黒オリーブ
レモン果汁
タイム
ディル
ローズマリー
ケイパー

① イサキ(白身魚)の仕込み
白身魚に塩を振り5分おく
水洗いしたらキッチンペーパーで水気を拭き取る
火の通りをよくするため身に切り込みをいれる

② オーブンで焼く
天板に魚、野菜、ケイパー、黒オリーブ、
ハーブ類を並べたらオリーブオイルを回しかけて塩胡椒をする
250℃で予熱して220℃で20分焼く

たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
健康的で肩ひじ張らない料理の提案、よりよく健やかに⽣きるためのライフスタイルを体現。⾷品メーカーや化粧品会社との商品開発、⾷と美容の企画をプロデュース。 コミュニティの場として料理教室を設け16年続けている。20代は公益財団法⼈に⼊社し芸術⽂化の助成に係る。その中で健康こそ財産だと確信して30代は美容と健康の道へ。⼥性誌を中⼼とした美容業界での活動とケータリングやレシピの提案など⾷まわりの活動をスタート。2015年には料理法や⾷の⽂献を深めるため⼥⼦栄養⼤学に⼊学、2017年卒業。2016年にリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。コスメをはじめ美容と食のディレクターとして活動している。