イラリ飯って、どんなごはんと聞かれたら、「からだに良くて美容にも効く、今、食べたいごはんです」と答えます。この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材とごはん。「いただきます」をより健康に、ごはんの時間が待ち遠しくなるイラリ飯へ、ようこそ。
Vol.8 からだよろこぶイラリ飯 ⽩露編
⽩露
暑さ残る9⽉です。暑さが続いて⾝体的に疲れもピーク。お肌が受けた夏ダメージもたっぷり。そんなわけでダブルでお疲れの9⽉。⼀年のうちで⼀番、今夜何を⾷べたいか、作りたいか、イマイチ分からないって時が今なんじゃないかと思います。おなかが空いてるか空いてないかのセンサーが鈍るような、ちょっとしたピンチ。そんなことも念頭において、この時期(今)、取り⼊れたい⾷材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだ とかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な素材。⾷欲と疲れをケアするべく、からだと栄養⾯で何が今できるかを考えてみたいと思います。
この時期(今)とりたい健康美素材はこれ!
暑さと冷房のダブルで疲れた⾝体に何を摂り⼊れたいか。毎年この時期ぶち当たるこの密かな問題に、正解はなかなか出せずにいますが、抗酸化作⽤の⾼い⾷材をいかに楽に取れるかということと、調理は簡単に⾏きたいということは確定しています。トマト、なす、とうもろこし、夏野菜のビビットな⾊は紫外線から実を守る ための抗酸化要素や、ビタミンC、ビタミンA、β-カロテンがいっぱい。旬が続くうちはまだまだ努めて摂っていきたい、そう思っています。
なぜビタミン?
夏野菜には、ビタミンC、ビタミンA、β-カロテンなど、夏に不⾜しがちな栄養素が豊富に含まれています。 これらの栄養素は、夏バテや熱中症対策、免疫⼒向上、美肌ケアなどに効果が期待できます。トマト、ピーマ ン、ゴーヤ、きゅうりなどには抗酸化作⽤、免疫⼒向上、疲労回復、美肌効果。カボチャ、トマト、モロヘイヤなどには粘膜や⽪膚の健康維持、視⼒維持、免疫⼒向上。トウモロコシ、枝⾖で代謝を助け、疲労回復に効果を寄せたいところです。
夏のお疲れに!今⽉のイラリ飯
意識してもしなくても、疲れているので余計なことはしたくない。使⽤⾷材と調理法には気を配りたいと切に願います。今⽉のイラリ飯、ポイントはトマトジュース。ジュースをダイレクトに注ぎ、お汁として活⽤してしまいます。簡単でストレス知らずのくせに、グッと冷やした真紅のお汁は最後の1滴まで飲み⼲したい。⾚と⻩⾊で夏⾊が楽しい麺料理はちょっとした“おもてなし”にも使えてしまいそう。

【トマトと⽟蜀⿉の素麺】
材料(2⼈分)
⽟蜀⿉(とうもろこし) 1本
完熟トマト 1個
素麺 100g
オリーブオイル ⼤さじ1
塩 少々
トマトジュース(⾷塩不使⽤) 200ml
薄⼝醤油 ⼤さじ2
味醂 ⼤さじ1
粗挽き⿊胡椒 少々
① とうもろこしは⽪を剥き、ラップで包み電⼦レンジで6分ほど加熱する。
粗熱がとれたら⽪やひげを除き、包丁で実を外す。
② トマトは⽪を湯むきして、とうもろこしの粒と同じぐらいの⾓切りにする。 フライパンにオリーブオイルを熱し、①のとうもろこしを焦げ⽬が少々つくまで炒めて塩をふる。粗熱がとれたらトマトと合わせておく。
③ ボウルにトマトジュース、薄⼝醤油、味醂を⼊れてよく混ぜたら冷蔵庫でしっかり冷やす。
④ 素麺を茹でて、冷⽔でよく洗い氷⽔で締める。 器に素麺を盛り、④のお汁をかけ、最後に②をたっぷりと乗せて、⿊胡椒をふる。


こんなワインシーンに合う!
今⽉のイラリ飯、ワインを合わせるなら泡か白!夏⾊のビビットな麺料理に合わせるワインは、サッとグラスに注いで気楽に楽しみたい。ポップで元気なごはんとワインにもう⼀品⾜すなら、茹でた枝⾖で決まり!

たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)
料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター
プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。