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人も地球もきれいになれる「環境経営」が叶えるエシカルな未来とは?
Vol.10 横山 渉(よこやま わたる)さん 【株式会社環境経営ホールディングス※国際表記ECOM CO.,LTD. 】代表CEO / 美武道家
世界の経済が大きく揺れ動く中、今後の動向が気になるという人も多いかもしれない。
今回は、実は私たちイラリ世代に関係大ありな“環境経営”の話題。
――かつて、世界を動かしていたのはドルか金(ゴールド)か石油。それが今は、バイオテクノロジー、風力発電、地熱・太陽光発電といった再生可能エネルギーや先端技術が、世界経済のパワーバランスを大きく左右する時代へと変わった――
そう語るのは、30年前から地球資源の循環活用を追究してきた『環境経営ホールディングス(ECOM)』代表の横山渉さん。長きにわたり環境保全に貢献し、環境と経済の好循環を目指して数々の事業を展開する環境経営のパイオニアだ。
水や土の浄化プラントの開発、地球温暖化対策の研究や環境コンサルティング、環境系シンポジウムの開催を通じて環境産業振興のための支援活動にも力を注ぐなど、幅広い事業に着手。その一方で、医薬化粧品原料・新規美白成分の研究開発、さらには日本で初めてエシカル認証を取得したオーガニックコスメ・ブランドの立ち上げなど、美容分野においても革新的な取り組みを行ってきた。
この記事では、環境経営という視点から、地球と私たち、そして社会との心地よい関係を探るべく、環境経営ビジネスの軌跡を追いかけながら、横山さんにお話を伺った。
美と環境分野のフロントランナー、その意外な原点とは
「すべては地球と共生するために」をミッションに掲げ、2004年から環境経営を基軸に事業の舵取りを続けてきた横山さん。実は、ボクシングの世界チャンピオンを目指し、10代でアメリカに単身留学したという異色の経歴の持ち主だ。
「実家から上京し、東京で働きながら渡米準備をしてアメリカの大学に留学しました。ロサンゼルスの私立大学を経て、最終的にはUCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)で経営学や金融工学を学びました。」
金融工学とは、高度な数学や統計学などを用いて金融市場のリスクを分析したり、投資や資金運用の課題を解決する方法を探ったりする学問だ。
横山さんは大学に通って勉学に励む傍ら、ボクシングジムで練習を重ね、メキシコや南米で行われた試合にも挑んだ。

「空手で国体やヨーロッパの大会に出場した経験から、武道で世界を目指せる自信がありました。国外では多くの流派が乱立するマイナーな空手(カラテ)界でのプロ人生は難しいため、メジャーな拳闘(ボクシング)界で世界を目指しました。当時のWBA(世界ボクシング協会)はアメリカに、WBC(世界ボクシング評議会)はメキシコに本部設立していました。その本場であるアメリカ大陸(北米、中南米、南米)におけるボクシングライフはとても豪快で、すごく刺激的な時空間でした。80年代のJBC(日本ボクシングコミッション)はWBAとWBCの2団体に加盟しており、その地域との深い交流がありました。現在はWBO(世界ボクシング機構)とIBF(国際ボクシング連盟)の4団体に加盟しています。
渡米当初は母国語ではない米英語によるコミュニケーション、勉学はとても厳しく、辛い修練でしたが、いつからか母国語の勉学とは異なる気づきがあり素晴らしい経験を積むことが出来ました。またさまざまな国の人とのコミュニケーションによって、今まで培ってきた世界観や感性が再構築されていきました。海外に出て、初めて悟る祖国や故郷の素晴らしさ、それによる誇りが自分自身の更なる確信や自信にも繋がっていきました」
しかし、満ち足りていたはずの海外生活の中で、徐々に募っていった経済的な不安。日々悩み、考える中で、横山さんは新たな道に進むことを決断した。それは、ボクシング世界チャンピオンからベンチャービジネスオーナーになることだった。そのために、一日も早い経済的な自立を目指した。
その後、日本に帰国して、投資会社や商社でも働いた。高校時代から「24歳までには会社を作ろう」と計画していた横山さんは、その目標の通り、23歳で独立する。
1980年代後半、バブル時代真っ只中の日本で、ディスカウント航空券の代理店、資金調達のコンサルティングなど、さまざまな事業に携わった。

2000年代になると、人権、労働、社会、製品責任などを含めたCSR※が議論され始めるなど、社会全体で持続可能性(サステナビリティ)への関心が高まっていった。
多様な投資の世界で通貨の流れを見続けてきた横山さんは、あるときから「サステナブル」という言葉が、一過性のものではなく、これからのビジネスの根幹をなすものになる、と確信した。
「これまでビジネスや国家の経済力は、主に“お金”を中心とした考え方で評価されてきたけれど、今後はその軸が変わるだろう。再生可能なエネルギーを安定的に確保し、活用できる国や企業こそが、世界のパワーバランスを左右する時代になる」
この考えのもと、横山さんはビジネスの方向性を、金融取引を中心とした投資事業から持続可能な社会の実現に貢献する「環境経営」へと大きく転換させていった。
「その頃、問題視されていたのが“ゴミ処理”でした。大量消費によるゴミの増加で埋め立て処分場の容量が限界に近づき、深刻な状況になっていたのです。増え続ける廃棄物をエネルギーに変換できれば、サステナブルな社会が実現するだろうと思いました。それが、今の“循環経済ビジネス”のスタート地点です」
2004年、ECOMの前身である『環境経営研究所』を設立し、サステナブル=環境経営をスタート。金融工学で培った戦略的な視点と、武道家としての挑戦心を携え、持続可能な未来を切り拓く挑戦の第一歩を踏み出した。
※CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業が社会や環境に対して果たすべき責任=企業の社会的責任の意
“ゴミ”から始まった環境経営、エシカルな未来への挑戦
――環境ビジネスが経済の好循環をもたらすーー
横山さんは、日本だけでなく、世界中で適切なゴミ処理が問題となっていた中で、大量消費社会が生み出す廃棄物を「エネルギーに変える」ことに活路を見出した。
「最終処分場に送られる前に、できる限り廃棄物を減らし、資源として再利用すれば、環境負荷の低減につながる」
この考えのもと、廃棄物の回収から中間処理、最終処分に至る一連のプロセスに必要な資格を取得。分別・再資源化を徹底し、資源循環を促進する事業を始めたのだ。
「収益性だけでなく、社会的な意義も重視してこのビジネスをスタートしました。実際に処分場に行って、山のように積み上げられたゴミの現状を目の当たりにしたとき、その深刻さに衝撃を受けたのです。ゴミ処理は単なる個々の問題ではなく、社会全体のシステムに深く根ざした構造的な課題だと感じました。形あるものが、最終的にゴミになるとしたら、製品を作るときから廃棄物処理のことを考慮する必要があります」
高度経済成長の裏で、日本が公害問題に苦しんできた歴史と、廃棄物処理問題の根は同じだと言う。資源循環ビジネスにいち早く取り組んだのは、その背景に「未来世代への責任として解決すべき課題」という意識があったからだ。
「大量生産・大量消費型の経済が主流になったことで、古き良き日本の循環型の生活スタイルも失われてしまいました。この状況を、何とか本来の姿に戻したい」
その願いは、後に「発展途上国でのジェンダー支援」という、より広範な社会課題解決の取り組みへとつながっていくことになる。

「環境経営」でキレイになる!化粧品原料のビジネスの始まり
ゴミ処理から始まった横山さんの資源循環ビジネスは、バイオ資材の開発、水質・土壌浄化プラントの研究開発、ダイオキシン抑制研究など、多岐にわたる自然環境保全を目的とした研究開発へと進化していった。
さらに、一連の環境問題への取り組みは、意外な形で美と健康に関わる領域へと裾野を広げていく。その鍵となったのが、界面活性剤。毎日の暮らしの中でよく見聞きするという人も多いだろう。乳化、洗浄、浸透促進、起泡といった多様な役割を担い、化粧・医薬品に不可欠な成分だ。
「生活のいろいろな場面で界面活性剤が活用されていますが、種類によっては環境や人体に影響を与える可能性があるため、使用後の処理には注意が必要です。当研究所チームではその分野でのレジェンドといわれるドクターや教授、専門家らと共に、さまざまな研究やプロジェクトに取り組んできました。その専門知識と実績が認められ、化粧品原料ビジネスに関わるようになりました」
産学官共同研究の依頼を受けた環境経営研究所は、地域コンソーシアム事業として人体と自然環境に安全な界面活性剤を使用したプロジェクトに参画し、世界で広く用いられている『美白原料』の改良研究に携わった。有識者たちと最先端の医学研究技術を駆使して実験を重ねた結果、劇的な安定性、低刺激性そして美白効果をもつ『SHQ-1』(=エス・エイチ・キュー・ワン)が誕生した。
それまで未知の領域だった医薬品開発に関わったことは、横山さんにとって意義深い体験となった。そしてその貴重な経験は、さらなる新たな美容成分との出会いへと展開していく。
世界の屋根ヒマラヤ発・100%オーガニックなオイルが叶える「自然と人と産業」の豊かな共生
「社会も美容業界も、オーガニックやナチュラルなものへの関心が高まっていた最中、2000年代に、国土開発事業の国連管轄下のCO2排出権におけるアジア地区担当補佐(アドバイザー)としてネパールを訪れた際、現地でしか採れない数百種類もの100%オーガニックな美容成分や、野生の原料の輸出窓口を一任されました。そこで出会ったのが“プリンセピアオイル”でした」
プリンセピアオイルは、ヒマラヤ高地のごく限られた場所にしか自生しないバラ科の植物『プリンセピア』の種子から抽出され、高いアンチエイジング効果が期待できるオメガ3.6.9を含有、ビタミンA、D、Eのほか、不飽和脂肪酸やリノール酸といった数知れない美容成分を豊富に含む。1本の樹木から、ごくわずかしか採取できないため、その希少性から“黄金のオイル”とも呼ばれている。ネパールでは古くから常備薬としても使用されてきた。
自然の恵みを原料に、生態系を守り、地域の伝統・文化を尊重しながら生み出された“黄金のオイル”。現地の人々は、果実を食べ、種子を絞り、余すところなく使い切る。
「これは非常に素晴らしい。持続可能な営みに大きな価値を感じました」
プリンセピアオイルに無限の可能性を見出した横山さんは、プリンセピアオイルを主成分とした独自のスキンケアブランド『BUDDHI(ブッディ)』を立ち上げる。
リトリートコスメ(リトリート=日頃の喧騒から逃避し、自分に還る)というコンセプトに加え、ヒマラヤ地域の産業活性と、発展途上国の女性のQOL向上を目指す「ジェンダー支援」をゴールに掲げた。
「発展途上国には、かつての日本のように、自然と共生する循環型の農業・林業などに見る持続可能なシステムが今も息づいています。地域の伝統や文化、人々の知恵と資源を活かすことこそが、このプロジェクトの重要な意義だと考えました」(横山さん)

“廃棄物ゼロ”という製造プロセスと、サステナブルな原料調達、環境保全や労働者の権利の保護など、持続可能な社会への貢献が高く評価され、プリンセピアオイルは、欧米の厳しい審査基準をクリアし、オーガニック認証をはじめ、地球と社会に配慮した国際的な基準『For Life - Social Responsibility』(=フォーライフ認証)を取得。加えて、2018年3月には、日本で初めてフォーライフ認証を取得し、大きな話題となった。
地域の文化・伝統・資源を守るという理念と、確かなクオリティを誇るプリンセピアオイルを主成分とした『ブッディ』ブランドもまた、瞬く間に美容業界で注目を集め、世界の名だたる5つ星ホテルの高級スパやサロンで採用される国際的なラグジュアリー・ブランドへと成長を遂げた。

美×健康×環境の全てを満たすサステナブルな独自ブランドの確立によって、環境経営が目指す「地球と人が共生できる社会」というビジョンはより明確に、実現に向けて具現化されていった。
『環境経営ホールディングス』スタートから30年。ゴミ処理問題の解決から始まった事業は、今、世界が注目するオーガニック・スキンケアブランドを携えて、より広い視野から環境課題と向き合っている。ときにビジネスの枠を超えたアプローチが、多くの人を惹きつけ、巻き込んできた。
その中心には、常に「未来世代への責任を果たす」という、横山さんの普遍の価値観が貫かれている。
地球と未来をつなぐオーガニック・エシカル認証
最後に、多様な認証制度の意義について伺ってみた。横山さんは、オーガニック・エシカル認証(フォーライフ認証)などが、地球環境の保全と生産者の生活水準向上に不可欠なツールであると捉えている。
「国際基準で定められたさまざまな認証制度は、単に製品の安全性を保証するだけでなく、生産者が国際市場で競争力を高め、経済的な自立を確立するための重要な架け橋となります。これにより、生産者はグローバルな市場において高い競争力を持ち、安定した経済基盤を築くことができるのです。また、認証を取得している製品を選択することによって環境保全に貢献したい、と考えるエシカル思考の消費者の増加にもつながります
結果的に、認証制度は社会全体にとって非常に意義深いものになると言えるでしょう」
横山さんは、国際協力機構(JICA)や外務省との連携を通じて、発展途上国におけるオーガニック・エシカル認証の取得支援活動にも尽力している。
「この活動はすでに15年以上も継続していますが、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。しかし、私たちは、地球という一つの“家”で暮らす家族として、互いに協力し、支え合い、共に未来を創造していく必要があるのです。持続可能な社会の実現に向け、粘り強く継続していこうという考えに変わりはありません」

USDA Organic Logo(U.S.A.基準)※サプライチェーンに関わる人権、労働環境と地域発展、生物多様性及び自然環境の保全を尊重している生産モデル認証
自然に倣うという謙虚な姿勢が、持続可能な未来を築く
「“地球・人・産業”はともに深く結びつき、影響し合いながら存在しています。3つのバランスを意識し、自身も自然の一部であることを意識することが大事です。私たちの生活は、これらの調和の上に築かれているからです」
横山さんは、自然とのつながりはビジネスにも新たな視座をもたらすと説く。
「ビジネスもまた、自然の恩恵の上に成り立っています。自然に倣(なら)うという謙虚な姿勢こそ、持続可能な未来を築くためにもっとも大切なことだと私は思います」
環境経営とは「自然と人とのつながり」という不変の原則の上に成立する。そして、
「一人ひとりの美×健康×環境、そして地球環境のために、あらゆる可能性を追求し、より良い選択肢を提供し続けることこそ、私たちの使命なのです」
と、未来へのメッセージを力強く語ってくれた。
横山さんが見据える「環境経営」の未来予想図とは、“社会貢献活動”という言葉が無くなるくらい“持続可能”が当たり前な社会の実現であり、あらゆる生命が調和した、自然豊かで清々しく美しい風景に違いない。
ケチュア語で「新しいはじまり」を意味するイラリの語源。私たちもまた、未来派の環境経営から、希望と幸福感にあふれた、人と地球の新たな “キレイ”のはじまりを期待している。
ジャストナチュラル
1 道着&帯(黒・白/Black・White)
武道家を自負し、その道を歩むにおいて、とても大切なものが道着と帯です。帯は、級および段位によって多くの色がありますが、常日頃は、段位をいただいた流派での稽古で黒帯を締めます。初めての流派及び、まだ段位をいただいていない稽古では、白帯を締めます。この帯の違いにより初々しい気持ちにて、新たなる学びと素晴らしいご縁をいただき、常に極意をいただいております。
※武道家 武において極意の道(追求する)を歩む人
2 リトリートコスメ&オイル(Retreat Cosmetics/Oil)
美道家を自負し、その道を歩むにおいて、心身(毛先から指先※ヘアーからネイル)のお手入れ(ケア)は、とても大切なものです。日々の心身ケアで十数年以上愛用しているアイテムが「リトリートコスメ」になります。リトリートを体感できる「リトリートコスメ」ブランドのオイルと香りが今、無くてはならないモノであり、心身をゆだね、頼ってしまっている今日、この頃です。このブランドは立ち上げから参画するご縁を頂きまして、ブランドの様々なアイテムの誕生において、自然界における原料素材の探求・栽培か ら製造販売、商流、管理そして廃棄までの様々なシーンを傍観してきました。その記憶と経験があるからこそ、日常にそれを頼れる喜びと感謝を実感できることは、何とも云えず、 感極まることさえあります。それは心身のコンディションと真剣に向き合う大切なライフスタイルであり、そこには氣付きが溢れております。
※美道家とは実業を通じて自然、環境、心身の美の道(追求する)を歩む人
3 愛車&愛飲酒(My Cars/Alcohols)
美武道家を自負し、その道を歩むにおいては、大脳(左脳、右脳、前頭葉)を休ませてリラックスすることは先進国のライフスタイルに必要かと思います。その方法(ノウハウ・HOW TO)として瞑想やマインドフルネスを推奨しています。
個人的には愛車に乗ること。遊び心溢れる伊太利亜車や日本車のコックピットにて、瞬時に少年の心を思い出させてくれます。シフトダウンのエンジン音や開放されたオープンルーフからの心地よい風の香り、さまざまな季節感と刻々と異なるシーンを味わえます。先人が語る花鳥風月のように、最高のリトリートとリラックスがそこにあります。
また大脳を休ませて、間脳視床下部による感性を研ぎ澄ますための優れものアイテム。それは先人により発見されたお神酒(Alcohols)です。心地よいドランクタイム(酔っぱらう時)もまた佳きリトリートであり、余喜リラックス、それは有意義な……でございます。

横山 渉さん(WATARU YOKOYAMA)
/【株式会社環境経営ホールディングス※国際表記ECOM CO.,LTD. 】代表CEO/美武道家/事業会社、NPO、社団法人等数十社のファウンダーにおいてCEO(最高経営責任者)、取締役(理事)、投資家(出資)
プロフィール:
~すべては地球と共生するために~の理念(ミッション)をかかげるホールディングスカンパニーの最高経営責任者として社会的活動をする美武道家 /著書には「美白ビューティフル エイジング 心と素肌のシミ取りに成功し、美しく齢を重ねている女性19人の素顔」がある。
※美武道家とは美道+武道を歩む人/美道家と武道家を掛け合わせた造語
※武道家とは武において極意の道(追求する)を歩む人
※美道家とは実業を通じて自然、環境、心身の美の道(追求する)を歩み人
取材を終えて
「世界一のボクサーになる」という冒険心。そして前途多難な環境経営という新たなリングに挑んだ横山さん。その情熱は、世の中の環境経営を牽引する「ライフチェンジ」の推進力となった。
かつてこの記事の中で、「消費者の選択は地球を変える」という話をした。消費者である私たちが何を選び、どう生きるか。その一つひとつの選択こそが、未来を決定付ける鍵となること、そして何かを手にする際には、リユース・リデュース・リサイクルという循環の原則を意識し、最後に自然に還るまでの過程を想像することの大切さ、加えて、国際的認証にも目を向けること。消費者の賢い選択こそが、地球への投資になることを改めて考える機会となった。
取材・文
山田 ふみ