イラリ飯って、どんなごはんと聞かれたら、「からだに良くて美容にも効く、今、食べたいごはんです」と答えます。この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材とごはん。「いただきます」をより健康に、ごはんの時間が待ち遠しくなるイラリ飯へ、ようこそ。

Vol. 1 からだよろこぶイラリ飯 立春編

2025年2月2日

立春

2025年も本格的にスタートする2月です。お休みモードも抜けて今、どんな年にしたいですか?

元気で健康で過ごしたい、栄養面の知識や最新の美容も取り入れて今年こそ変わりたい。仕事にプライベートに、気持ちもからだも丸ごと、全身で充実させたいと思うなら先ずは「体力」と「筋力」が不可欠だと痛感しています。

そんなことも念頭において、この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な素材。今月は春まだ遠い2月、からだと栄養面で何が今できるか考えてみたいと思います。

 

この時期(今)とりたい健康美素材はこれ!

2月といえば気温的にも1年の底、寒くて冷えて気持ちもからだも省エネモード。からだ的には代謝や血の巡りが落ち気味です。こんな時期に食べて代謝を上げるなら、アツアツ料理はマスト、辛みとスパイスは最高のカンフル剤となって全身に元気を呼びます。

そこにもう一歩、美容の面からもごはんを考えた時に外せないのが【鉄分】です。

 

なぜ鉄分?

鉄分を多く含む食材といえば、レバー、生カツオ、生鰯、生牡蠣、たまご、小松菜、ほうれん草、枝豆、豆乳、あさりの水煮、など。

冷えて代謝も下がる今、欲しいのは「巡りのよいからだ」。鉄分を摂ることで酸素が全身に供給され、だるさ改善、朝の目覚めスッキリ、疲れにくい状態に。巡りのよいからだを内側からバックアップしてくれるのが鉄分だと感じています。

そして鉄分はからだを巡らせるだけでなく美容効果も。鉄分が不足すると肌は上手くコラーゲンを作れません。鉄分が足りているごはんとは、巡りのよいからだになるごはん、そして肌に活力を与えるごはんと言えます。

 

巡りのよいからだをつくる!今月イラリ飯

鰯缶のことを私は神缶(!)と呼んでいます。鰯缶は、鉄分を状態の良いまま豊富に含む最も手軽なものだと思っています。今月のイラリ飯は、鰯缶を使用したペンネ。簡単で栄養たっぷりで、食べはじめると止まらないイラリ飯を紹介します。

【鰯とトマトとバジルのペンネ】

鰯缶(水煮)1缶
中玉トマト(or ミニトマト)3個
バジル 1パック
パセリ 適宜
ショートパスタ(ペンネ)50g
オリーブオイル 大さじ2
にんにく(ペースト)小さじ1
塩胡椒 少々

① ボウルに鰯缶、オリーブオイル、にんにくペースト、切ったトマトを入れざっと合わせておく。
② 茹でたショートパスタの水分をよく切って熱いうちに1へ入れて掬うように合わせる。
③ 塩胡椒で味を整える(醤油を加えることも)。
④ バジルとパセリを加える。

こんなワインシーンに合う!

今月のイラリ飯、ワインを合わせるなら軽い赤!香草とフレッシュなトマトがショートパスタに軽やさを与えるので、お昼間のごはんシーンにぴったり。鰯の鉄分も赤ワインにピタリと寄り添います。

 


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。