イラリ飯って、どんなごはんと聞かれたら、「からだに良くて美容にも効く、今、食べたいごはんです」と答えます。この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材とごはん。「いただきます」をより健康に、ごはんの時間が待ち遠しくなるイラリ飯へ、ようこそ。

Vol. 3 からだよろこぶイラリ飯 清明編

2025年4月8日

清明

うとうとしてしまうような日射し、心地よい風、最適な気温、空気も軽くて、毎日この天気がずっと続けばいいなんて思ったりする春。この初ガツオ、たけのこ、新玉ねぎ、新じゃが芋、三つ葉、せり、蕗などの食材が旬を迎えます。何ともみずみずしい旬の食材を前に、イラリ飯がこの時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材。今月は春真っ盛りの4月、からだと栄養面で何が今できるか、考えてみたいと思います。

この時期(今)とりたい健康美食材はこれ!

この時期になると、無性にみずみずしい野菜をバクバク食べたくなります。単純に柔らかな春野菜がおいしい時期だということもありますが、徐々に上がる気温や日差しの量に比例して、みずみずしい野菜が食べたいのです。簡単に言えば、水分補給したい。気温の変化に合わせて、からだが暑さに慣れていく暑熱順化の助けとなるような食材が、今の健康美食材なのではないかと私は考えます。

例えば、レタス

例えば、レタス。レタスって、薄いし弱そうで栄養なんてないものだと実は思っていました。しかし、レタスにはたくさんの水分が含まれていて、その水分が身体の熱を冷ましてくれます。水分は90%以上で、ビタミンK、カリウム、食物繊維などを含み、抗酸化作用、血圧調整などに効果的。体内の熱を排出して食物繊維を含んで抗酸化作用も。これは摂らねば!と、思いませんか?レタスってサラダはもちろん、スープに、チャーハンに、いろいろ合わせて使える万能選手だということを、この春は思い出しました。

みずみずしいからだをつくる!今月イラリ飯

脇役や副食材が、メインにもなるようなご飯。イラリ飯はそんな点にも着目しています。普段は添えられることがお役目の食材だって、考え方と発想で思わぬ変化を遂げる。そんなご飯の代表みたいなものが今月のイラリ飯なのではないかと思っています。考え方も、からだも、常にみずみずしくいたい。春だから、そんな想いも込めています。

【レタスのおつまみサラダ、春チーズ乗せ】

レタス
ナッツ
ローストビーフ
アボカド
チーズ(グランモンテオ or ゴーダドゥメ)
ハーブ少々

ドレッシング
お酢(富士酢)大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
レモン果汁 小さじ1
きび糖 小さじ1/3
塩胡椒 少々

こんなワインシーンに合う!

今月のイラリ飯、ワインを合わせるなら軽い白!レタスの⻘々しさとチーズのフィレッシュさを、白ワインが拾います。ゆったりとした休日のブランチに、きっと合わせたくなる。この春は、みずみずしく。

 


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。