イラリ飯って、どんなごはんと聞かれたら、「からだに良くて美容にも効く、今、食べたいごはんです」と答えます。この時期(今)、取り入れたい食材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な食材とごはん。「いただきます」をより健康に、ごはんの時間が待ち遠しくなるイラリ飯へ、ようこそ。

Vol.7 からだよろこぶイラリ飯 ⽴秋編

2025年8月7日

⽴秋

こんなに暑いのに、秋ですか?っていう、⽴秋。ここ100年、200年ぐらい、⽬まぐるしい気候変動で8⽉は夏真っ盛り。うんと前には、8⽉⼣⽅には秋の訪れを感じるような涼やかな⾵がほんのり吹いていたのでしょうか。元気で健康で過ごしたい、栄養⾯の知識や最新の美容も取り⼊れて今年こそ変わりたい。仕事にプライベートに、気持ちもからだも丸ごと、全⾝で充実させたいと思う夏。夏には夏休みという⾔葉があるように、充分な休息が必要だと痛感する今⽇この頃。そんなことも念頭において、この時期(今)、取り⼊れたい⾷材は何だろう。おいしいとか、ヘルシーだとかそんなことを超えた、からだがよろこぶ健康美な素材。倒れるか、倒れないか、暑さとの戦い真っ只中の8⽉。からだと栄養⾯で何が今できるか考えてみたいと思います。

この時期(今)とりたい健康美素材はこれ!

さて、いよいよ暑いってことで、どうしましょう。暑いと⾝体的に消耗しますから料理熱も⾷欲も落ち気味。そんな時は夏パスタ!夏だから、カラフルで楽しいことを⾒た⽬と味から引き出します。私なりのごはんの法則のひとつに、料理にフルーツを⾜すと瞬く間に料理が楽しくなるということがあります。フルーツはフルーティーなだけではなく、⽢味も満載でその他の素材に意外にもピタリと伴⾛するイメージ。夏の料理に加えるならば、私はパイナップル⼀択!フルーツ酵素の効能もチャッカリ狙いつつ、ことある毎に取り⼊れています。

なぜフルーツ酵素?

酵素とは何か。わかりやすく⾔うと、体内に含まれる必須タンパク質です。消化、吸収、代謝など体内で起こる化学反応のほとんどに関与し、健康の維持をサポートしています。体内酵素と体外酵素のふたつに⼤別され、体内酵素はさらに消化酵素と代謝酵素に分けられ、いずれも健康維持に⽋かせません。体内酵素は年齢とともに働きが低下すると懸念されており、努めて摂取したいところ。体内酵素が元気であれば、その分栄養はスムーズに分解され吸収されます。パイナップルに含まれるブロメラインは、タンパク質を分解する酵素で、更には⾃⼰消化⼒を備えているため、消化・分解による負担を減!しかしながら熱に弱く、摂⽒35度〜40度・中性付近の環境下でのみ活動できるという顔も持っているので、取り扱いにはちょっとしたコツも必要です。

気分があがる!今⽉イラリ飯

楽しくて美味しい。フルーティーで、思わず気分もあがっちゃう。でもそれだけではなくて、美容効果も⾼めなんて、もう作るしかありません。あまり味が落ちず、冷めても美味しいっていう点は、真夏ごはんの⼤きなポイント。もちろん時間はかけずに簡単で、とにかく負担が軽い。真夏のお料理はこれでいいと思います。8⽉はこんな感じで、今⽉は南国の⾵みたいなイラリ飯を紹介します。

【万願寺唐⾟⼦とパイナップルのパスタ】

パスタ(マカロニ) 150g
パイナップル 適宜
⽜⾁(合挽⾁)150g
中⽟トマト 3個
万願寺唐⾟⼦ 2個
鷹の⽖ 2〜3本
にんにくペースト ⼤さじ1/2
ウスターソース ⼤さじ1
グラニュー糖 ⼤さじ1/2
⾃然塩 ⼤さじ1/2
オリーブオイル ⼤さじ1
⿊胡椒 少々


① パイナップル、中⽟トマト、万願寺唐⾟⼦は1センチ⾓ほどに細かく切っておく。
② フライパンに油を敷き、鷹の⽖と万願寺唐⾟⼦をじっくり炒める。
③ ②によく⽕が通ったら、⽜⾁、トマトと塩を加える。
④ トマトが馴染んできたら、グラニュー糖、ウスターソース、にんにくぺーストを加えて煮詰める。
⑤ 茹で(11分)たパスタとパイナップルを加えて混ぜ、⿊胡椒で味を整える。
★パイナップルは余り加熱はせず、仕上がり直前に加えて和えるイメージでOK


こんなワインシーンに合う!

今⽉のイラリ飯、ワインを合わせるなら!トマトソースとパイナップルの酸味と⽢み、ジューシーな⽜⾁の味わい、唐⾟⼦の爽やかな⾟味、⽢酸っぱくもスパイシーに纏まったパスタと泡は、弾けんばかりのベストな組み合わせで、ついつい後引くペアリング。⽩となら穏やかなお⾷事タイムをお約束。


たねいちとも子さん(TOMOKO TANEICHI)

料理研究家/ごはんブロガー
/ブランディング・ディレクター

プロフィール:
プライベートな空間で料理教室をひらく他、食品メーカー、化粧品会社との商品開発など、食と美容をプロデュース。おいしいだけではなく、からだに良くて美容にも効く「今、食べたいごはん」を提案している。2016年にはリトリートオイル「BUDDHI」のコスメティック・ディレクターに就任。2017年、女子栄養大学卒業。

RECOMMEND WINE