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植物の不思議な力に魅せられて
世界最高峰のアロマをめぐる『知と愉』の冒険旅行
Vol.7 坂野上祐華(さかのうえ ゆか)さん・泰(やすし)さん メディカルアロマ・アドバイザー/輸入販売業

2025年1月17日

好きな“香り”を纏うだけでリフレッシュしたり、日々の忙しさを忘れさせてくれたり。植物から抽出された精油には、「今の自分」の心と身体に優しく寄り添いながら、気分を一新してくれる不思議な力がある。
今回は、世界40カ国を旅しながら集めた約120種類ものホリスティックなエッセンシャルオイル(精油)をもとに、独自のアロマブランドを立ち上げた坂野上祐華さんと、夫・泰さんの『知と愉』に満ちた冒険旅行を取材しました。
坂野上夫妻による美しい現地フォト、香り立つほどリアルなオリジナル動画と共にお楽しみください。

 

 

“美×健康”をサポートする
『メディカルアロマ・アドバイザー』の仕事とは?

 

『メディカルアロマ・アドバイザー』として活動中の坂野上祐華さん。約120種類ものオーガニック・エッセンシャルオイルからなる自身のアロマブランド『Secret Garden(シークレットガーデン)』を立ち上げ、その1年後には、化粧品としての認可を取得した精油とオイルによる、アロマ化粧品・ブランド『アサカセレクション』を発表。
アロマとの関わりは、今年で26年になる。

メディカルアロマ・アドバイザーとは、アロマテラピー※の知識を活かし、心身のリラックスや美と健康をサポートする専門性の高い仕事。エイジングのメカニズムを学び、病理学や薬理学など医学的な知識も必要とされるのが特徴だ。

※植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使い、美容や心身の健康に役立てる自然療法

「現在は、日本各地でメディカルアロマの講座、アロマオイルを使ったスキンケア・ヘアケア剤の開発、また、プライベートレッスンによるエッセンシャルオイルの調香や使い方のアドバイスなどを行っています」(祐華さん)

 メディカルアロマのワークショップの風景。一つひとつのアロマについて説明を聞く参加者たちも興味津々

実は祐華さんは、華やかでホリスティックなアロマのイメージからは想像できないような、多彩な経歴の持ち主。学校を卒業後、IT業界に就職し、システムエンジニアとして多忙な日々を送り、その後、福岡で7年間、社長室で会社の企画運営などに取り組んだ。

「当時はアロマセラピーについて、ほとんど知識がありませんでした」

そんな彼女が一変、アロマセラピーの世界へと足を踏み入れたのには理由があった。結婚して東京に暮らし始めた祐華さんに、植物の優れた力を実感するある出来事が起こったのだ。

 

“奇跡の治癒力”がメディカルアロマ・アドバイザーを目指すきっかけ

 

 

スリランカ産のオイルをパックにしたギフトセット

「結婚して夫の実家に暮らすようになったある日、ふと気がつくと右手の小指に腫瘍ができていたのです。病院に行くと、医師からは“手術して摘出するしかない”と言われました。皮膚の中にできた腫瘍は薬では治らないと断言されたのです」

もともと病院嫌い。手術なんてしたくない…。そう思った祐華さんは、当時持っていた数本のエッセンシャルオイルを取り出し、指先から脇にかけてマッサージを試みた。
すると、
「2、3日で小指の腫瘍が小さくなり始め、1カ月半後には完全になくなっていたのですよ。本当に驚きました」

この体験が、祐華さんをアロマの世界へと導いた。

「アロマセラピーについてもっと深く知りたいと思いました。知っていればケガや病気が治ることがあるかもしれない。生活の知恵のひとつと考え、アロマセラピストの先生について学ぶことを決めたのです」

知人から紹介されたトルクメニスタン人のアロマ指導者、ヌルハン先生のもとで、10日間のプログラムを受講した祐華さん。
さまざまな植物の香りがもたらす作用はもちろん、“脳の仕組みを利用した心理学”と訳されるNLP(Neuro Linguistic Programming)=神経言語プログラミングについても学習する内容の濃い講座によって、祐華さんはアロマセラピーの奥深さを実感した。

その後、モニター価格で100名の方へのボディトリートメントをスタート。同時に、メディカルアロマの講師としての活動を開始した。
子育て中の女性たちを対象にした講座では、香りの成分が体に入る仕組みやケミカルな香りによるトラブルなどをテーマに、健康とセルフケアについて実践的なアドバイスを重ねた。すると、参加者たちからは、「病院に行く回数が減った」「花粉症がラクになった」といった声が多く聞かれたそうだ。

もっとアロマセラピーの知恵を多くの人に伝えたい、社会に貢献したい、誰かに喜んでもらえたら嬉しい…。そんな発想から、祐華さんはメディカルアロマ・アドバイザーの道を極めていくようになった。

「当時は、まさかその後26年間も、香りの世界で生きていくことになるとは思ってもいませんでした」

ワークショップでは、80種類以上の香りを実際に試し、参加者の気分や体調をチェックしながらオリジナルの精油をつくる

祐華さんが、アロマセラピストとして活動を始めた頃と時を同じく、ご主人の泰さんが長年務めていた総合商社を辞め、独立を決意する。

「アロマセラピーに没頭する私を、主人は主婦のちょっとした趣味程度に思っていたようです」
“主婦のちょっとした趣味”が、やがて本格的な“精油ビジネス”へと発展していくことになるとは…。

 

「自分探しの旅」と「精油ビジネス」が天空を超えてつながった

 

夫の泰さんは、1984年に総合商社に就職し、食品関係の貿易業に携わっていたが、2005年に早期退職制度に応募して独立。
「長年仕事で培った貿易や海外送金などの知識を生かし、自分でビジネスを始めようと考えたのです」

人生の節目に、かねてから夢だった世界一周の「自分探しの旅」へ

商社時代にインドとの関わりが強かったこともあり、日本とインドに会社を設立した泰さん。人生の節目を機に、兼ねてからの夢でもあった世界一周旅行に出ることにした。

「退職してから毎日ネットで航空券を探しました。すると、世界一周の格安プランが見つかったのです。1年間有効、世界16の都市を巡ることができて、価格は60万円。しかもすべてビジネスクラス!よし、これで世界を回って“自分探しの旅”をしよう」

都市間の往復より断然お得な上、全行程ビジネスクラスというラグジュアリーな周遊チケットをゲットした泰さん。まずは知り合いの多いインド経由で世界を回ることを決めた。

そのルートを聞きつけた祐華さんは、
「世界旅行に行くなら、日本では手に入らないような極上の精油を買ってきてもらおう」
そう思い、泰さんに1本のボトルを手渡した。

『サンダルウッド』だった。

「私が師事していたアロマの先生が使っているブランドのオイルでした。これより上質なサンダルウッドがきっとあるはず。探してきて欲しいと頼んだのです」(祐華さん)

世界一周の旅に向け、心を躍らせていた泰さんに、妻から重大なミッションが課せられたのだ。
「精油をめぐる冒険旅行」の始まりだった。

白檀として世界中で愛されているサンダルウッドの原木

サンダルウッドの約9割を産出する世界最大規模の生産国インド。中でも、良質なサンダルウッドの産地として知られているのが南インドのマイソールだ。
マイソール特有の土壌と気候の中で育まれた香木(白檀)の心材から、丁寧に抽出されたエッセンスは、安定性が高く、他の産地の精油とは一線を画すハイグレードな芳香を放つ。

 

1ml約1万円!?マイソール産の極上サンダルウッド “キングオブウッズ”を求めて

 

「サンダルウッドは古くから宗教儀式などでも使われてきたため、別名“聖なるオイル”と呼ばれています。かつては街中に、サンダルウッドの業者や仲買人がいたようですが、今では政府の取り締まりが強化され、簡単には入手できないようになっていると聞いています」(祐華さん)

マイソール地方で産出されるサンダルウッドは、希少な精油としてインド政府によって保護されている。近年ますます天然資源が減少し、価格がさらに高騰しているという。

聖なるオイルを求め、インド・マイソールに降り立った泰さん。すぐにインド人の知り合いに連絡を取った。その伝手で4、5ヵ所の店を探し回っているうちに、政府管理のもとで販売しているサンダルウッドの直売所を突き止めたのだ。

泰さんは店のスタッフに、祐華さんから預かったボトルを差し出した。
「これよりも上質なものが欲しいんだ」
すると、店員は店の奥にある数種類のサンダルウッドオイルの中から、キングオブウッズ(森の王)と呼ばれる1本を取り出し、泰さんに手渡した。

ほのかに甘く、クリーミーでウッディな香り。その輝きはLiquid gold(黄金の液体)と呼ぶに相応しい煌めきを放っていた。

「これが最高級のサンダルウッドですよ」

価格の相場は1ml約1万円。非常に高価なばかりか、供給自体が限られている。しかし、なんとか手に入れたいという強い思いで交渉に交渉を重ねた。結果的に、日本の市場では入手困難な高品質のサンダルウッドオイル約80mlを、サンプルとして調達することに成功したのだ。

「エッセンシャルオイルの専門知識はありませんが、長年貿易の仕事で培った勘と交渉術が活きました」

ハイデラバードにて。インドの旅と泰さん

ところが、帰国後の成田空港で思わぬ事態が。
税関で「この精油は化粧品登録されていますか?」と尋ねられ、サンダルウッドの持ち込みが一時的にストップしてしまったのだ。
「実は後から知ったのですが、精油などの輸入は食品よりも規制が厳しく、手続きが非常に煩雑なのです」(泰さん)

「初めての海外仕入れで思わぬハプニングに見舞われましたが、税関で紹介された東京都の薬事科の講習会に参加し、精油の正しい扱い方や輸入について学びました」(祐華さん)

この経験が、アロマスキンケア・ブランド『アサカセレクション』立ち上げのきっかけとなり、師事していたヌルハン先生からも独立することとなったのだ。

 

夫婦二人三脚による精油ビジネスは、泰さんの「自分探しの世界旅行」を軸に回り始めると、祐華さんは、泰さんに新たなオイルの買い付けを託した。

のちに自身のブランドのキーアイテムとなる『フランキンセンス』だった。

紀元前4000年からという、香料の中で最も古い歴史をもつフランキンセンス。
『乳香』『オリバナム』とも呼ばれ、樹脂を焚くことで立ち上る煙と芳香には、身を清め、神に願いを届ける力があるとされてきた。瞑想やスピリチュアルワークの質を高めるためにも使用されている。

 

泰さんとフランキンセンス サラーラにて

 

フランキンセンスの樹脂

 

砂漠の厳しい環境の中で力強く生きるフランキンセンスの樹木

 

 

世界最高品質とされるのが、オマーン産のフランキンセンスだ。

フランキンセンスは、灼熱の砂漠地帯を生き抜く強い生命力をもつボスウェリア・サクラという樹木から採取される。
毎年6月の収穫期になると、木の幹に刻み目を入れ、滲み出た乳白色の樹液が日光に晒されて自然に固まるのを待ち、樹脂のみを丁寧に採取する。すべてが手作業となるため、採取者は苦労を強いられるそうだ。

 

フランキンセンスの聖地、ドバイからオマーンへ

 

世界一高いビルとして知られるドバイのブルジュ・ハリファからの街の写真

 

サンダルウッドのサンプル購入ミッションを果たして間もなく、泰さんはドバイへと降り立った。目指すは、フランキンセンスの聖地・オマーンだ。

「宿泊していたドバイのホテルから、オマーンまでは車で数時間ほどの距離でした。出がけにフロントで道順を尋ねてみると、
“このまま真っ直ぐ行って、T字路を右に曲がって320km。そのまま走ればすぐオマーンだよ”
まるで近所のコンビニを案内するかのような口調で言う。しかし、ここは中東、もちろん車にナビなんてない…。無事に帰って来られるのだろうか。ふと不安が頭をよぎる。しかし、後戻りはできない。
「最上級のフランキンセンスを手に入れるため、直感だけを頼りにドバイからオマーンへと車を走らせました。国境では車の登録や保険の問題で足止めを食らい、ようやくオマーンに入国できたのは日暮れ時だった」と泰さんは当時を語る。

幸運にも、現地で出会ったパレスチナ人のサプライヤーのおかげで、フランキンセンスの格納庫を見学することができたそうだ。琥珀色の樹脂がぎっしりと詰め込まれた箱を見つめ、泰さんは息をのんだ。

それは、オマーン王国のロイヤルファミリーが使用されているものと同じグレードの『ロイヤル・クオリティ・ハウジャリ』といわれるもの。青みがかった乳白色の最高ランクの樹脂だった。

「交渉は難航しました。その日はドバイに帰ることができず、近くに宿をとって宿泊することになってしまったのですが、最終的に納得のいくフランキンセンスの樹脂を手に入れることができました」

フランキンセンスとキャラバンの移動

中東の旅は予想外の出来事も多かったが、数年後ヨルダンにある世界遺産のペトラ遺跡を訪れることができた。映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地として有名なこの遺跡を旅することは、泰さんの長年の夢だったのだ。遺跡の中にはフランキンセンスの格納庫があるそうだ。

砂漠では、車があっという間に砂の中に埋もれてしまう

「空港でレンタカー借りてペトラ遺跡へ向かう途中、タイヤが2本パンクするというアクシデントに見舞われました。途方に暮れていると、通りがかったタクシーの運転手が親切にもタイヤを買ってきてくれて、交換まで手伝ってくれたんですよ。さらに、通りがかりのトラック運転手が、タイヤを交換して汚れた私の手を見て“これで洗ったら良いよ”と言って飲み水をくれました。荒涼とした大地の中で出会ったヨルダン人の温かさに、感動しました」

ハプニングが続いても不思議と不安はなかったという。何があっても心が動くままに、直感を信じて進むことを決めていた。
「フランキンセンスが、困難を乗り越える力を与えてくれたのかもしれませんね」

最ワークショップでは、100gの趣旨から1時間かけて8mlの精油を蒸留

 イスラエルとパレスチナの国境付近は、政治情勢が複雑な地域であり、渡航には十分な注意が必要だったという。しかし、常に治安状況を確認しながらフランキンセンスを求めて旅を続けた。妻から託された最高級のエッセンシャルオイル調達に挑む勇姿。世界を股にかけ、陸・空全方位で繰り広げる冒険物語は、まるでインディ・ジョーンズの聖戦のように、夢とロマンが詰まった旅だったに違いない。

 

生産者の顔が見える“Farm to Table”な120種類のオーガニック・オイル

 

「精油の買い付けを通して仲良くなったインド人のサプライヤーが、年に一度、ドイツのニュルンベルクで世界最大のオーガニック展示会が行われることを教えてくれました。それが『BIOFACH』(ビオファ)です。国際的なオーガニック認証基準を満たす企業や商品のみが出展できる見本市で、翌年の2月に二人で訪ねることにしたのです」(泰さん)

世界各地から約2600の企業や団体が参加し、ビジネス関係者が情報収集や、出展企業との商談を目的に開催されるオーガニックフェア・BIOFACH。衣食住さまざまなブースが、会場を埋め尽くす。
「精油のブースを回って“これは良い!”というものを見つけてはサンプルを持ち帰りました。そしてあらためて、販売交渉のために生産者のもとを訪ねることにしたのです」

マダガスカルのイランイラン、モロッコのアルガンオイルやイアリ、ネパールではウィンターグリーン、ダマクスローズから抽出された高純度のローズオイルを求めてブルガリアへーー。
ビオファでのオーガニック・オイルとの出会いが、新たな旅の始まりとなった。



最高級のローズオイルを求めてブルガリアへ。バラの香りに満ちた農園を訪問

ブルガリアの農家の人たちと共に

5月の約1ヵ月のみ、開花期を迎えるダマクスローズを収穫する農夫たち。早朝から日が上り始めるまでわずかな時間に花を摘む

 

マダガスカル、スリランカ、ボスニアフェルツエゴビナetc.
「アロマストーリー」にふれる新たな旅の始まり

 

「旅先では、数えきれないほどさまざまな思い出があります。モロッコでは、アルガンの木の下で現地の女性たちが手作業で実を砕く様子を目の当たりにし、ブルガリアでは、薔薇の女王と呼ばれるダマクスローズからローズオイルを抽出する工程を見学しました。

1本のサンダルウッドを求めてスタートした世界旅行から7年。結果的に40カ国以上を巡る旅となった。それは単にオイルを収集するためだけの旅ではなく、一つひとつの精油がもつストーリーや、生産者の情熱にふれる貴重な体験の連続だった。

二人の『知と愉』の冒険旅行によって、世界中から集まった約120種類のエッセンシャルオイルが、目の前にずらりと並んでいる。

「少量でもいい。自分の目で確かめた本物だけを集めたかった」
植物のもつ自然治癒力を暮らしに活かしたい、アロマで社会の役に立ちたい。
世界最高峰のオーガニック・オイルによるオリジナルメディカルアロマ『Secret garden』とアロマ化粧品・ブランド『アサカセレクション』には、そんな祐華さんの想いがギュッと凝縮されている。

 

メディカルアロマ・アドバイザー直伝!
100%オーガニックのエッセンシャルオイルの選び方&使い方

 

一人ひとりの悩みや症状に合わせてアロマを調香する祐華さん

エッセンシャルオイルはさまざまな使い方ができるのが魅力だ。アロマディフューザーで香りを拡散させ、芳香によって空間を浄化したり、お風呂のお湯に数滴垂らして沐浴したり。アルガンオイルやホホバオイルなどのキャリアオイルで稀釈すれば、アロマトリートメントを楽しむこともできる。

多種多様なエッセンシャルオイルの中から、自分にフィットするものを選ぶ方法を、祐華さんに伺った。
「まずは実際に香りを嗅いでみて、心地良いと感じるものを選ぶのが一番です。
“あぁ、良い香り” “この香り、好きだな“、とか、“心が安らぐ”といった直感的な
感覚を大切にしてください。その香りこそ、今のご自身が求めている香りなのです。香り選びはその日の自分自身と対話するようなもの。あまり難しく考えず、そのときその環境で選んだ香りを素直に受け入れてみましょう」

ちなみに120種類のオイルの中でもとくに人気が高く、祐華さんご自身も手放せないのがフランキンセンス。
「緊張を解きほぐし、心身にエネルギーを与えてくれるフランキンセンスをベースに、ネロリやローズなど、女性ホルモンバランスを整える効果が期待できる精油をブレンドしたオイルは、アロマテラピー初心者の方にもおすすめです」
コットンに染み込ませて枕元に置いたり、手首にそっと塗布したりするだけで、気分転換になるそうだ。

「身体と心はどこかで必ずつながっています。それを意識しながら、1日5分だけでも良いので、香りと向き合う時間をつくってほしいなと思います」

 

知と愉の冒険!ラグジュアリーな旅のヒント

 機内食は、まるで一流レストランのように豪華

夫婦二人三脚で築き上げてきた精油ビジネスは、泰さんの類まれな行動力と旅への探究心が原動力になっている。コスパが良く自由度の高い航空券を手にいれる“裏技”に長けた旅行の達人によると、

「ソウルからアブダビ、そしてミュンヘンへと至る豪華な旅を、何と17万円で実現したこともあります。リムジン送迎付きの5つ星ホテルに宿泊し、エミレーツ航空のA380機材でシャワー付きのファーストクラスを満喫。まるでスパのような空間が広がっていて、フライト時間が長くなっても、全く苦になりませんでした」

エミレーツ航空のA380機材でシャワー付きのファーストクラスのシート

この驚きのプライスの裏には、アラブ首長国連邦の航空会社『エティハド航空』、『エミレーツ航空』などの航空会社のキャンペーンやマイルの巧みな活用がある。

「旅程は、自分で組み立てるのが一番面白い。航空券のセール情報やキャンペーン、お得な宿泊プランなどをこまめにチェックしています。貯めたマイルと組み合わせれば、よりグレードの高いサービスを受けることができる。それが私の旅のスタイルです」

泰さんが実践してきたラグジュアリーな旅を楽しむためには、こまめな情報収集と飽くなき探究心、そして柔軟な発想が不可欠と言えそうだ。

 

世界地図を塗りつぶすような「冒険心」に満ちた旅

子供の頃から世界地図を見るのが大好きだった泰さん。
「小学校の教室の中には貼ってある世界地図を見ては、自動車や石炭・石油などの輸出入のルートを目で追いながら、いつか行ってみたいと考えていました」

世界一周旅行を実現したときには、少年時代に地図で眺めていたアフリカ大陸最南端まで車を走らせた。

「世界旅行の醍醐味は、単に場所を移動することではありません。異国の文化にふれ、自分と向き合い、そして地図上にある複数の目標地を自分の足跡でつないでいくこと」と語る。

好奇心に満ちた『知と愉の冒険旅行』は、まだまだ続いていくに違いない。時には一人で、時には夫婦二人一緒に。
世界地図の上に、まだ見ぬ新たな香りの道を描きながら。

 

"WHAT WILL YOU LIVE WITH IN YOUR HANDS?"
坂野上ご夫妻のJUSTナチュラル

 

ラクダ

2011年、初めてオマーンを訪れた際、ドバイ空港で出会ったラクダの置き物は、私にとって忘れられないものとなりました。その賢い瞳とたくましい姿に惹かれました。過酷な砂漠地帯で悠然と生き延びる生存能力を備えた動物なのです。また、500kmも離れた場所から自分の住処に帰ってくることができるという驚異的な能力をもっています。

たくさんの荷物を背負い、どこまでも進んでいくその姿は、まるで「冒険家」。ラクダの置き物を手にした瞬間、まさに「これは私の守護神だ」と思いました。以来、ラッキーアイテムとして大切にしています。

 

TUMIのデジタルスケール

「TUMI」のデジタルスケールは二人の旅の必需品。航空会社によって異なる預け入れ荷物の重量制限を、出発前に正確に測れます。液晶画面でパッと確認できてとても便利です。コンパクトでスタイリッシュ、持ち運びやすいデザインも気に入っている理由です。

 

ホテルステイ




ノープランで、ふらっと行きたいところに行くのが楽しみ。国内外問わず、ホテルでのんびり過ごすのが好きです。最近では、2022年に訪れたイタリアの『ザ・セントレジス・ローマ』は、忘れられない思い出に。まるで宮殿のような豪華なホテルで、部屋のあちこちに生花が飾られていました。初めてのローマでしたが、ホテルで過ごす時間が楽しくて、あまり出かけることがありませんでした。

今年は、7月末にオマーンの『アル ブスタン パレス ア リッツ カールトン ホテル』を訪れる予定で、今からワクワク、期待しています。

 

インタビューを終えて

他にはない一つだけの「自分の香り」を調合してくださった祐華さん。さっそく使ってみると、緊張がほぐれ、翌日の体がふわっと軽くなっていた。“今の自分”に必要な香り。その力によって穏やかに全身がゆるんだようだ。日々、見過ごしがちな自分の精神状態や体調の変化を、100%天然のオーガニックオイルが気付かせてくれた。
本当に良いものを、必要なときに必要なだけ。ホリスティックでサステナブルなアロマによる密やかなリチュアルが、満ち足りた時間を育んでくれる。

【告知】2025年春夏、イラリでもアロマ・イベントを開催予定。乞うご期待!


坂野上祐華さん(YUKA SAKANOUE)

 

プロフィール:
メディカルアロマ歴も今年26年目となり、世界中の18ヵ国の生産者の元へ直接出向き、120種類以上のオーガニック精油を買い付け、オーガニックアロマ『secret garden』と化粧品アロマ『アサカセレクション』の2つの自社ブランドを主催。各地でフランキンセンス蒸留会やワークショップ、オリジナル調香会、インセンス作りなどを通じ、精油がもたらす効果を伝え広めている。現在ではメディカルアロマ・アドバイザーとして企業との商品開発、OEM、サロンコンサルとしても従事している。

 


坂野上泰さん(YASUSHI SAKANOUE)

/アサカコーポレーション代表

プロフィール:
ロンドンに3年駐在経験を経て独立。総合商社を退社後は、祐華さんと共に『アサカセレクション』を展開。「他社がやらないことをやる」をモットーに、独自の視点で質にこだわったアロマスキンケアを世に送り出す。2013年には、マダガスカル産「イランイラン」、「サロ」、ネパールの「ウィンターグリーン」によるアフリカシリーズがデビュー。2019年には、より安全性の高いバイオレットボトルを採用し、「ゼラニウム」、「ホーリーバジル」、「ティートリー」が自社オイルに加わり、スキンケアのラインナップがさらに充実。今後、より多くのアロマオイルの化粧品認可取得を目指す。